<画像掲載元:映画.com>
ばかうけ食べたくなってきた
映画が大好きです。もじやま(@mojiyamacinema)です。
今回は「メッセージ」をあらすじとともにレビューしていきます。
本作はSF映画なんですが、「ターミネーター」や「スターウォーズ」のようなアクションや派手な演出は一切ありません。
というのも、そういった部分よりもストーリーや登場人物の感情などにフォーカスした作品だからです。
なので、全体的に静かな緊張が張りつめたような雰囲気になっています。
ストーリーに力を入れているだけあって、人によっては意味不明と感じるほど難解です。
ストーリーやセリフの意味を考えるのが好きな人には特にオススメの映画です。
今回はネタバレなしで紹介します。
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もくじ
メッセージの監督・キャスト
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
<キャスト>
ルイーズ・バンクス/エイミー・アダムス
イアン・ドネリー/ジェレミー・レナー
ウェバー大佐/フォレスト・ウィテカー
あらすじ
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。
メッセージオフィシャルサイトより引用
メッセージを観た感想
本作は2016年9月1日公開ですが、その当時に劇場で鑑賞し、それだけでは飽き足らずその後ブルーレイを買って何度も鑑賞しました。
それくらいストーリーが重厚な作品で、何度も観ないと理解できないくらいに難しいです。
飽きずに何度も観れたのは、ストーリーだけではなく登場する宇宙人や宇宙船のデザイン、音楽の魅力もあったからだと思います。
宇宙人と対話を試みるSF
本作はジャンルとしてはSF映画になるのですが、少し特殊な内容です。
主人公のルイーズは著名な言語学者で、突如現れた宇宙人の言語を解読するよう軍から依頼を受けます。
その宇宙人は特殊な表意文字を用いてコミュニケーションをとるのですが、文字のデザインがとても面白いです。

このような感じで基本は円を描き、一部枝分かれしたような、毛が生えたような形をしています。
ちなみに上記の文字は主人公の名前である「ルイーズ」を表しているそうです。
そうして、地球上に存在しない言語を解読し、宇宙人と対話するという難題がルイーズに課せられるわけです。
こんな図形みたいな文字どうやってイチから解読するんだ・・・って感じですよね。
しかし、ルイーズの他にもう1人、数学者のイアンも解読の依頼を受けていました。
言語学的な視点と数学的な視点を掛け合わせながら、協力して解読を進めていきます。
果たして宇宙からやってきた彼らは、我々に何を伝えようとしているのか。
少しずつ明らかになるその内容が物語のカギになります。
宇宙人が不気味だが引き込まれる
宇宙からやってきた彼らは7本足で直立した生物で、ヘプタポッドと呼ばれています。
宇宙船にいたのは2体で地球人に何かを伝えようとしています。
かなり大きく、宇宙船にいる彼らはほとんど脚しか見えず、ちょっと不気味です。
その脚の先が開き、タコが出す墨のようなものが出て、先述の表意文字を描きます。

こんなん目の前に出てきたら確実にちびりますね。
迫力ある音響表現も相まって、この恐怖と不気味さをしっかり感じ取れる臨場感があります。
さすがアカデミー音響編集賞を受賞しただけあるなという感じです。
これだけでも観る価値ありかな、と思いますね。
ルイーズも初めて出会った時はかなりの恐怖を感じていましたが、だんだんと慣れていきます。
ルイーズはその2体をそれぞれアボット、コステロと呼び、何度もコミュニケーションを試みます。
ちなみに・・・
アボットとコステロはアメリカのお笑いコンビの名前のようです。
それにしてもお笑い芸人の名前をつけるなんて、ルイーズはそれだけ彼らに慣れたのか、それとも少しでも恐怖を和らげるためなのか、と考えてしまいます。
アボットとコステロ(Abbott and Costello)は、バッド・アボット(Bud Abbott)とルウ・コステロ(Lou Costello)の二人組からなるアメリカのお笑いコンビ(Double act)。
1936年にヴォードヴィル芸人として舞台に立ち、翌1937年にはラジオに進出。1940年にユニバーサル・ピクチャーズの映画『One Night in the Tropics』に脇役出演して話題となり、 同社と契約。その後、1950年代までの間、このコンビを主人公に据えたフィクションのコメディ映画シリーズが製作された。日本ではそのうち22本が公開されている。
Wikipediaより引用
ストーリーのオチが意味不明?
本作を鑑賞した人の感想として、「ラストが意味不明だった。」「結局どういうことだったの?」といったものが多いです。
先述のとおり、音響やビジュアル面の演出はさておき、ストーリーがかなり難解だからですね。
あまり具体的なことを言うとネタバレになってしまうので、大まかに表現しますが、これは主人公ルイーズの人生を追う物語であり、時間の旅なのです。
何を言ってるのかさっぱりかもしれませんが、2回以上観た人からすれば、「うんうん、まあそうだな。」と言う感じだと思います。
突如やってきた宇宙人と知識の限りを尽くして対話できるかどうか?というのが主題ではあるものの、この作品のみどころは彼らと対話した先にあります。
つまり、彼らが一体何を伝えようとしているのか、その内容が驚くべきものということですね。
アカデミー音響編集賞を受賞
本作の演出部分の特徴として、独特な音の表現が挙げられます。
第89回アカデミー賞8部門でノミネートされ、アカデミー音響編集賞を受賞しているほど、とにかく音にこだわった作品になっています。
この優れた音響表現よって、宇宙人の不気味さや、宇宙船の内部への侵入など、様々な場面において迫力が増しているのです。
また、劇中音楽はヴィルヌーヴ監督と本作品で3回目のコラボとなる、ヨハン・ヨハンソンが担当。
オープニングとエンディングの曲はマックス・リヒター作”On the Nature of Daylight” となっています。
効果音だけでなく、これらの楽曲もとても魅力的で、より作品を重厚なものにしてくれています。
彼らが乗っている宇宙船が”ばかうけ”そっくり
ここからはちょっと余談ですが、本作の公開前後、宇宙船のシルエットがお菓子の“ばかうけ”にしか見えないと話題になりました。
僕は初めそんなこと思ってなかったのですが、言われてみると確かに似ています。
しかも、このことを知ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督も反応し、「ご推察の通り、宇宙船のデザインは“ばかうけ”に影響を受けた」とジョークを飛ばす始末。
さらにさらに、ばかうけの販売元である栗山米菓の栗山敏昭社長も反応し、コラボポスターを作成。

いやもう悪ふざけが過ぎますよ・・・と思ってしまうが、ちゃんと公式ポスターである。
真面目にふざけているのである。
ぜひ”ばかうけ”をお供に鑑賞してはいかがでしょうか。
監督はばかうけ食べたことあるのかな、食べたことあるとしたら何味が好きなのかな、と気になっています。
みんなの評価
他サイトでの評価は以下のとおり。
Filmarks:星3.8
Yahoo映画:星3.57
映画.com:星3.6
こうしてみると軒並み高評価のようです。特にFilmarksでは星3.8とかなりの評判ですね。

まとめ
ここまでをまとめると、
宇宙人と頑張ってコミュニケーションをとる物語
宇宙人のデザインや音楽が魅力的
ストーリーは難解、2回以上の鑑賞がおすすめ
いかかでしたでしょうか。
SF映画って非日常を味わえるので、観ていてほんと楽しいですよね。
本作はそれだけでなく、とても深みのあるストーリーが魅力。
初めは意味不明かもしれませんが、その時はぜひもう一度鑑賞してみてください。
僕は2回目に観た時に少し内容が理解できました。それからさらにこの作品が好きなりましたね。
人によってはとっつきにくく思うかもしれませんが、映画はストーリー重視、という方にはオススメです。
それでは!
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