<画像引用元:映画.com>
ジャッキー・・・?
映画が大好きです。もじやま(@mojiyamacinema)です。
今回は『ザ・フォーリナー』をレビューしていきます。
コミカルな香港アクションといえばこの人、ジャッキー・チェン。普段映画を観ない人でもスッと名前が出てくるんじゃないでしょうか。
でも本作はちょっと様子が違います。
ジャッキーが演じるのは爆破テロに巻き込まれて娘を亡くした父親。
娘の死に絶望と怒りを抱く様は普段イメージするジャッキーとは全く異なる姿を見せてくれました。
詳しくご紹介します。
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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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普段とは違った一面を見せるジャッキーの圧を感じる
派手さは抑えめなものの、鮮やかな隠密アクションが気持ちいい
政治が絡むストーリーは少し難しいかも
もくじ
『ザ・フォーリナー』の監督・キャスト
[上映時間:110分]
監督/マーティン・キャンベル
脚本/デヴィッド・マルコーニ
製作/ジャッキー・チェン 他
クァン/ジャッキーチェン
ファン/ケイティ・ルング
リアム/ピアース・ブロスナン
メアリー/オーラ・ブラディ
ショーン/ロリー・フレック・バーンズ
あらすじ
クァン・ノク・ミン(ジャッキー・チェン)は、特殊部隊に所属していた過去を封印し、ロンドンでレストランを経営していた。高校生になる娘の成長を見守っていたが、彼女は無差別テロによって命を落としてしまう。憤怒に駆られた彼は、特殊部隊時代に培ったスキルを駆使して犯人を捜し出し、リベンジしようと決意する。調査を進めていくと、北アイルランドの副首相リーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)の存在が浮かび上がる。
シネマトゥデイより引用
『ザ・フォーリナー』を観た感想
ジャッキー・チェン出演の作品は隅々まで鑑賞しているわけではありませんが、「ポリス・ストーリー」や「ラッシュ・アワー」なんかは大好きです。
そこで彼のイメージといえばやっぱり動きの激しいコミカルなアクション。
ところが本作においてはそのようなイメージとは異なり、硬派でシリアスな演技が中心。
画面越しに圧を受けるほどの演技にジャッキーの俳優としての実力を感じました。
普段のイメージとは一変、超シリアスモードのジャッキー

ジャッキーが主演となれば得意の香港アクションとコミカルな演技で楽しませてくれることを期待しそうですが、本作は一味違います。
冒頭で高校生の娘を爆破テロで亡くしてしまう主人公クァンは静かな復讐の炎に燃えます。
もうジャッキーが全然笑わないんですよ。
いきなり娘を亡くしたわけだから当然といえばそうなんですけど、終始口角がピクリとも動かず。
薄暗い部屋で椅子に座り、死んだ目で一点を見つめる様子にはもう僕のイメージしていたジャッキーはいませんでした。
単に僕のジャッキー歴が浅いだけかもしれませんが、あのジャッキーにこんな顔ができるなんて・・・と驚いたのと同時にものすごい圧を感じました。
アクションにばかり目がいきがちですが、ジャッキーの俳優としての演技力を再認識。
逆にアクションのほうは微妙なのかというとそんなことはなく、これもまた普段のジャッキーとは少し違った面白みがありました。
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罠を使った隠密行動で派手すぎないアクション

娘の死に絶望する序盤からその後、クァンは娘を死に追いやった犯人に復讐を果たすべく動き出します。
クァンはチャイニーズレストランのオーナーで、序盤までは割と普通のおじさんといった印象なのですが、ここから“ナメてた奴が実はめっちゃ強かった”的な展開に。
そういう展開はまぁまぁよくあるので真新しさとかはないんですが、クァンのとる戦術が面白い。
普段のジャッキーを想像するなら、カンフーなんかを織り交ぜつつ複数の敵を相手にドタバタと立ち回りそうですが、本作はもう少し地味。
というのも、クァンは基本的に敵中に突っ込むことはせず、罠を駆使しながらじわじわと追い詰めるスタイル。
森の中で待ち伏せて侵入してくる敵を見えないところから1人ずつ仕留めるのはまるで狩りをしているよう。
やたらと爆発が起こったり、人が吹っ飛んだりするような派手さは少ないですが、この隠密を基本とした鮮やかな戦い方がなかなかに気持ちいいんです。
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政治も絡むストーリーは少し複雑

ジャッキーの意外な演技や隠密主体のアクションは素晴らしいのですが、ストーリーのほうは少し好みが分かれるかもしれません。
クァンの娘はとあるテロ集団の爆破テロに巻き込まれて亡くなりました。
そのテロ集団というのは”UDI”と呼ばれる組織。ちなみに日本や中国などで公開された「本国版」ではUDIですが、その他で公開された「国際版」ではIRAと表記されているそう。
UDIは架空の組織ですが、IRAは実在のテロ組織で、”北アイルランド問題”に絡んでいます。
北アイルランド問題というのはイギリスとアイルランドの間で北アイルランドの領有を巡る問題で、本作においてもこの政治的問題が絡んでくるわけです。
そんなわけで娘の仇を討とうとするクァンの様子だけにフォーカスしきった内容ではなく、ちょっと難しく感じてしまう部分も。
実際、僕もこの北アイルランド問題に関しては全く知識がなかったのではじめはなんのこっちゃわからん、という感じでした。
しかし!そうはいっても主軸はクァンの復讐ですし、先述したシリアスジャッキーや隠密アクションが楽しいので政治的側面の知識がなくともしっかり楽しめるかと思います。
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みんなの評価
他サイトでの評価は以下のとおり。
Filmarks/星3.5
Yahoo!映画/星3.66
映画.com/星3.4

まとめ
ここまでをまとめると、
普段とは違った一面を見せるジャッキーの圧を感じる
派手さは抑えめなものの、鮮やかな隠密アクションが気持ちいい
政治が絡むストーリーは少し難しいかも
いかがだったでしょうか。
いかにも何かしでかしそうな雰囲気を醸し出すジャッキーのシリアスな演技が光る本作。
彼へのイメージがあるからこそ余計に息を飲む演技に仕上がっていたように思います。
敵を罠にかけながら進む隠密アクションも魅力です。
それでは!
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